まだ風は肌寒いけれど、ちょっとした集まりのお茶請けに
山菜のおひたしや浅漬けが出るようになりました。
山里の住人は雪解けを待って、山菜を次々に楽しむのが醍醐味。
早春から初夏まで、メジャーな山菜、ゼンマイや蕨、タラの芽なんて
目じゃない地域限定の山菜がすごい。
食べ方もいろいろ。
隣の町では見向きもしないのに、この味を知らないなんてと密かににんまり。
獲るのも下ごしらえの手間も大変だから、よけい美味しいのです。
何しろ、毎年命がけで採りに行くほどに。
今、山は木々の花盛り。
薄紫に煙るように見えるのが藤の花です。
自称山菜採りの女王が、「あの山の藤の花に向かって、這うように右手、左手と
蕨を摘みながらのぼるのよ!」と言っていました。
なるほど、今、直売所は山の蕨、根曲がり竹のこ、ミズがいっぱい。
でも、季節はアッという間に移ろいます。