古布とたわむれる日々


by kosodenokura

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HA-VE作戦 その2

被災地に綿入れ袢纏を届けたいと、蒔いた種が
予想以上に芽を出し、双葉を広げ、あちこちで広がっています。

縫えないからと、生地をくださる方、綿を打ち直してくださる方、
次々と作りたしてくださる方・・・感謝です。
和裁の心得のある方、ミシンしか使えない方、手縫いしか出来ない方
それぞれのやり方で、縫うことはあまり問題ないのですが、綿を入れることは
なかなか今ではなじみのない技術です。

でも、そこは昔取った杵柄。
80代の大活躍で、娘世代(アラ還)が弟子入りし、問題なしです。
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「縫い」には、魔を寄せ付けない不思議な力が秘められていると信じられていた
時代がありました。
この写真は、3,4歳までの子供の着物の付けひもにつける飾り縫いです。
子供の健康や無事を願い、一針一針縫われるのです。
ほかにも、背守り、背紋飾りなどという今では見られない飾り縫いも昔はありました。

HA-VE作戦とは、袢纏のベストの略で、HA-VE つまり{Have}は持つこと。
みんなで大変さを分かち持ち、苦難の中にある皆様に少しのぬくもりを持っていただきたいと
友人が名付けてくれました。
読み方はハーベ。
Harvest (ハーベスト)は、日本語で収穫、取り入れ刈り入れ・・・の意味があります。
秋にお届け出来るように、それそれが出来る範囲で苦難の中にある皆様に
心を寄せながら、コツコツ縫っています。

HA-VE大作戦です。
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by kosodenokura | 2011-05-27 20:54 | 日々のつぶやき | Comments(0)

衣替え

高校生の6月1日、衣替えの日の気分がふとよみがえりました。

北国ではまだ肌寒い朝に、制服の真っ白いブラウスを着て
ちょっと気を引き締めて登校。
学校に近づくと、同じ夏の制服姿を見つけてホッとしたりして・・・

今は季節が曖昧になり、ファッションも真夏のブーツ、真冬のノースリーブ!
ついて行けない!

タンスの衣替えに防虫剤を、お忘れ無く。

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団扇のかたちの香り入れです。
中にラベンダーのドライフラワーを入れました。
おっ、そう言えば防虫剤を入れてタンスの引き出しに入れるのってオッシャレー。
でも、誰の目にも触れないのよね。
浴衣を着て、帯飾りに好きな香りを忍ばせる方がいいわね。
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by kosodenokura | 2011-05-16 21:29 | 作品 | Comments(0)

いづめっこ

昔?この辺ではご飯を保温するために
藁で編んだ、お釜ごとすっぽり入れるいづめ(飯詰め)なるものが
ありました。
そして、それに形がよく似た、赤ちゃんをすっぽり入れる
いづめっこがあったのです。
私自身の記憶はもちろんありませんが、弟をそれに入れて
あやした記憶がありますので、確かです。
それは、木で出来ていて、桶の用でもあり、漆も塗ってあったように
思います。

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クルミのいづめっこに入った赤ちゃんたち。
すやすやお眠り、どんな夢見てるの?

マスコットに人気あります。
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by kosodenokura | 2011-05-12 10:22 | 作品 | Comments(0)
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北国もやっと、花の季節になりました。
家の周りには、桜、レンギョウ、ユキヤナギ、椿、水仙、モクレン、スミレ・・・
一斉に咲いてます。

被災地の皆さんも、立ち上がり始めたニュースを目にするようになりました。

自分にできることを精一杯・・・と、あちこちで聞かれるこのごろ。
私にできること?  
募金は雀の涙にもならず、瓦礫の片付けも自信なく。

でも、出来そうなことありました。

私は古くなったり捨てられそうな、和服地を生かしたいと
リフォームや縮緬細工などを続けておりますが、好きで買い求めたものや
頂いたものなど、使い切れないほどの着物地が沢山集まります。

これを使って綿入れ袢纏(袖無し)を作り、被災した方々に届けたいと。
3月末、長年の友人に相談してみました。
みんな二つ返事で、それぞれの友人達にも協力を仰ぎ、
もしかしたらやれるかもと言う雰囲気に。

さあ、それからが大忙し。
81歳の母を助っ人に、着物をほどき、洗い、アイロンかけ。
私は、試作品製作、型紙おこし、作り方の説明文作成。
和裁と言うと難しく感じるので、ミシンでも手縫いでも
簡単にできるように工夫。

中に入れる綿も、小袖綿を買うと1枚に付き500円ほど必要。
これには困った。
だったら、その分お金で募金する方がなんて声もありました。

そこで、親友のお姑さんが妙案を出してくださいました。
使わない来客用の掛け布団を小袖綿に打ち直すと費用は3分の1。
お布団まで出してくださいました。

私が蒔いた種が、友人を通じて神奈川で、東京で、秋田で少しづつ
芽吹き始めました。

お盆が過ぎて、秋風が立ちはじめ寒さが傷ついた心にしみる前に
心を込めて一針づつ縫った綿入れ袢纏を届けたいのです。
一時でも、背中にそっと手を添えてあげられたらと。

「惚けてはおられん!私もできる。」と母は張り切っています。
「綿を入れるなんて、簡単よ」とすいすい入れる88歳のお姑さんに
「私は縫うのは良いんだけれど」と思わぬ共同作業に心がホンワカ。

「チクチク手縫いって、好きかも!」と言う友も。

ちょっと長くなりましたが、そんな訳で出来た袢纏です。
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by kosodenokura | 2011-05-07 23:09 | 日々のつぶやき | Comments(0)